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  1. 11:33 24th Dec 2011

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    現代におけるカネというもの

    カネについて語ることが、しばしばタブーになるのはどうしてなのだろうか?

    「収入はいくらですか?」

    「資産はどれくらいありますか?」

    少なくとも日本社会では、上の質問はやすやすと行える質問ではない(ただしこれは文化依存的で例えば中国のような社会では、それほどタブーではないようだ)。

    収入や資産を他者に正確に知られることを好む人は多くない。ある種の公的な立場な人々 - 国会議員や国務大臣たち - は資産状況を公開しなければならないが、嫌々だろうし、正直に申告しないことさえあるだろう。

    自分が話している相手が、どれくらいの収入や資産であるのか、漠然としかわからない状況で私たちは生きている。仮に、お互いに収入や資産が完全に透明に分かったとして、そういう世界はいまよりよい世界だろうか?それともある種の暗黒世界(ディストピア)なのだろうか?

    そもそもみななぜ自分の財政状態を隠そうとするのか?仮に収入や資産が少ないとして、それが他者に知られることが恥ずかしいからか?そもそもなぜそれが恥ずかしいのか?

    逆に収入や資産が多いとして、それが他者に知られるのをなぜ怖れるのか?多くの人たちは正しく税務申告を行っていない。税務署が怖いというのは現実的な理由かもしれない。ただ仮に税務申告を正しく行っていても、なお資産公開に乗り気でない金持ちは多いだろう。彼らは、世間で変に目立ってある種のセールスマンに狙い打ちされたり、友人や親戚にたかられるのを怖れているのかもしれない(もっとも、最高の金持ちたちが自分の資産状況を完全に隠すのは難しい。自分の資産状況が一般公開される何らかの書類に掲載される可能性は高い。10億円も100億円も庶民から見れば、すごい金持ちという点ではたいして変わらない)

    自分の資産状況は、現代社会では、自分の病歴や恋愛歴と同じくらいの密やかなプライバシーとされている。しかし、そもそもプライバシーとはなんだろうか?ブログや SNS で一瞬で世界中に情報を発信できる現代において、どうして自分に属する何かを秘密にしなければならないのだろうか?

    試しにちょっと実験をしてみる。

    私の収入と資産状況をこの場で公開してみよう(まだおっかなビックリなので、概数にとどめておくが)。

    現在の私の収入は、月3万円程度である。このほとんどがアマゾンアソシエイトと Google Adsense からの収入である。貯金は、150万円程度。不動産や自動車は一切所有していない。パソコンやスマートフォンなどのデジタルデバイスはいくつか所有しているが、中古市場での価値はほぼゼロに近いだろう。

    この状況に私は満足していない。出費は切り詰めているが、この状況だと、あと数ヶ月で資金がショートする。それまでに財政状況を改善する方法を考えなければならない。

    以前、私はソフトウェアの受託開発をフリーランスで行っていた。そのときは、最盛期で月70万円ほどの収入があった。貯金も最盛期で1000万円ほどあった。受託開発をやめてから、収入がほとんどなくなってしまった。その後も受託開発のお誘いをときどき受けるが、ほとんど断っている。受託開発では自分の魂が満足できないからだ。

    受託開発は私にとってはコンビニバイトと同じ。カネを稼ぐための手段にすぎない。私はもう40歳を過ぎた。残された時間は長くない。自分が社会的に意義のあると感じられることをやりたいのだ。その過程で自分の生活を支える程度の収入を得たい。

    実は私にはほとんど物欲というものがない。私にとって切実に欲しいものは一つしかない。海外を渡り歩くための航空券だ。航空券だけはいまの時代でも相当高い。一度外国に行ってしまえば私は安宿と現地の庶民的な食事に十分満足できる(というかむしろ五つ星ホテルに泊まってお高く止まったレストランで食事するよりずっと楽しい)。多くの人たちより私のライフスタイルはずっと簡素化(simplified)されているので、それほどカネのかかる人間ではないはずなのだ。

    私はとりあえずロケーションフリーなライフスタイルを確立したいと考えている。書評人をはじめとしたネットサービスで月20万円ほど稼ぐのが当面の目標である。月20万円あれば、貯金の減少に歯止めを掛けることができるし、新興国ならば余裕を持って暮らすこともできる。

    ただ、自分だけよければいい、という人生はなんだかつまらない。私は自分が新しいライフスタイルを実践することで、同じようなことを考えている同じような人たちの背中を押したいと考えている。そう我々は21世紀を生きているのだ。新しい時代には新しい生き方が必要なのだ。私は、こういう新しいライフスタイルのための何らかのプラットフォームを作りたいと考えている。皆さんどうかご協力をお願いします。