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  1. 08:58 31st Aug 2011

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    Google 訪問

    私の知人が Google で働いているので、彼を尋ねて Google の本社オフィス(彼らは大学風にキャンパスと呼んでいる)を訪れた。Mountain View の街に Google の広大なキャンパスが広がっていて、車で移動しないと行き来が不便なくらいである。

    Google といえば、検索サービスと Gmail によって、世界の公開・非公開情報のすべてを把握していると思わせるような巨大情報企業である。ところが、実際に訪れてみると、非常にオープンなのに驚いた。入り口には警備員さえ立っていない。車を係員に預けると、あとは受付で簡単な手続きを済ませるだけ。知人が迎えに来てくれて、キャンパスを案内してくれた。

    噂に聞いていた通り、数ある美しいレストランやカフェはすべて無料。気候も常に良いので、青い芝が生い茂る外のテラス席で、思い思いに食事を取る Google 社員たちの姿が見える。

    私の知人(日本人)と Google 日本人エンジニアの間ではリーダ的存在のベテランエンジニアの方と昼食を取った。いろいろと興味深いお話をうかがった。

    オフィスも案内して頂いたが、至るところにソファや遊び道具が置いてあり、エンジニアの生産性を最大化することに会社が心を砕いていることが見て取れる。そのかわり Google の採用試験は本当に難しく、世界中の秀才天才エンジニアを集めることにこだわっている。

    一言でいうと、とにかく衝撃、衝撃以外の何ものでもない。なぜもう少し早くここに来なかったか。すべての面で、日本の IT 企業は完全に負けていると思った。日本の IT は競争のスタートラインにさえ立っていないと思った。

    この絶望をなんと表現したらいいだろうか。黒船を見た江戸時代の武士と言えばいいか。それともアーサー・クラークの 「幼年期の終わり」で全知全能のオーバーロードに遭遇した人類が抱いた絶望といえばいいか。圧倒的格差を前に、ただただ頭を垂れるしかない。

    私のいままでの独善・偏狭を恥ずかしく思った。私はなんという世間知らずであっただろう!私は閉じた小さな世界での小さな成果を心の支えに行きてきた。だがもうそんなことはやめるべきなのだ。あるがままの現実を見るべきだ。この開かれた世界の。

     
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